メトミノストロビン含有時間制御型溶出性粒剤における最適処方の選択
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
異なった溶出挙動を有する時間制御型溶出性粒剤(TCRG)を育苗箱施用し, 薬害が生じず長期にわたって防除効果を維持する最適なTCRG処方の選択をおこなった.メトミノストロビンのイネ体中濃度が急激に上昇し始める時期は, TCRGのラグタイムとほぼ一致した.また, TCRGを処理した場合, 薬害は生じなかった.しかしながら, ラグタイムが2週間程度, 溶出速度が約3%/日のTCRG(TC-1)を処理したイネ体中濃度は, ラグタイムが3週間程度, 溶出速度が約1.7%/日のTCRG(TC-2)に比して高濃度であり, この濃度に応じていもち病防除効果は長期にわたって持続した.以上の結果から, TC-1を育苗箱施用した場合, 薬害が生じず, 長期にわたっていもち病防除効果を持続することが明らかとなった.
- 日本農薬学会の論文
- 2000-11-20
著者
-
新川 求
Abrahi Laboratories, Shionogi and Co., Ltd.
-
松本 公平
Aburahi Laboratories Shionogi & Co. Ltd.
-
田島 繁
Aburahi Laboratories, Shionogi & Co., Ltd.
-
武田 禮二
Aburahi Laboratories, Shionogi & Co., Ltd.
-
白石 友紀
Laboratory of Plant Pathology and Genetic Engineering, College of Agriculture, Okayama University
-
嶋田 真二
Aburahi Laboratories Shionogi & Co. Ltd.
-
新川 求
Aburahi Laboratories, Shionogi & Co., Ltd.
-
田島 繁
Aburahi Laboratories Shionogi & Co. Ltd.
-
新川 求
Abrahi Laboratories Shionogi And Co. Ltd.
-
武田 禮二
塩野義製薬株式会社油日ラボラトリーズ
-
武田 禮二
Aburahi Laboratories Shionogi & Co. Ltd.
-
武田 禮二
塩野義製薬 油日ラボラトリーズ
-
白石 友紀
Laboratory Of Plant Pathology And Genetic Engineering Graduate School Of Natural Science And Technol
関連論文
- ストロビルリン系化合物のコムギうどんこ病および眼紋病に対する防除効果
- 乳酸菌, 酵母菌, 枯草菌およびBacillus thuringiensisの混合によるBacillus thuringiensis HD-1 δ-endotoxinの殺虫活性増強について
- メトミノストロビン放出制御粒剤の育苗箱施用におけるイネいもち病防除効果の持続性
- 新規メトキシイミノアセトアミド系殺菌剤 SSF-126の活性発現に対するイネ葉成分の関与について
- SSF-126前処理イネ葉身におけるいもち病菌接種後のH_2O_2生成とPeroxidase活性の変動
- (10) いもち病菌接種後のイネ葉におけるH_2O_2含量, super-oxide dismutase, peroxidaseおよびcatalase活性の経時的変化 (日本植物病理大会)
- 新規殺菌剤SSF-126 の徐放性粒剤の調整法に関する研究 (第1報) 徐放化助剤としての活性炭の利用
- A203 (2- 置換フェノキシメチル)フェニル -2- メトキシイミノアセトアミド誘導体の構造と殺菌活性
- 21 新規抗マイコプラズマ抗生物質Micacocidinの化学構造と全合成(口頭発表の部)
- Pseudomonas sp.が産生する新規抗マイコプラズマ物質 : Micacocidion A、BおよびCについて : 有機化学・天然物化学
- 2-(置換ピリジルオキシメチル)フェニル-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド誘導体の構造と殺菌活性
- 2-(置換フェノキシメチル)フェニル-2-メトキシイミノアセトアミド誘導体の殺菌活性
- フェノキシフェニルアルコキシイミノアセトアミド誘導体の合成と殺菌活性
- A201 アルコキシイミノアセトアミド系殺菌剤に関する研究(第 1 報)
- メトミノストロビンの溶出挙動におよぼす時間制御型溶出性粒剤の疎水性高分子皮膜中に含まれるホワイトカーボンの影響
- 放出制御粒剤による SSF-126 の田面水中への溶出性ならびにイネいもち病防除効果に関するポットレベルでの研究
- 2-トリアゾリルシクロアルカノール誘導体の立体および光学異性体の抗菌および植物生長阻害活性
- 時間制御型溶出性粒剤からのメトミノストロビンの溶出挙動に及ぼす水の物理化学的性質の影響
- ニューカッスル病および鶏伝染性気管支炎ウイルスを配合した2価オイルアジュバントワクチンの抗体応答と接種反応における流動パラフィンの影響(短報)
- メトミノストロビン含有時間制御型溶出性粒剤における最適処方の選択
- 各種炭化水素を配合した油中水型エマルションの鶏に対する免疫賦活作用と炎症反応(短報)
- 鶏用オイルアジュバントワクチンの抗原の放出性と免疫効果の関係
- メトミノストロビン含有時間制御型溶出性粒剤からの薬物溶出挙動におよぼす賦形剤の影響
- メトミノストロビン含有時間制御型溶出性粒剤の設計と薬物溶出性
- 疎水性高分子で被覆した放出制御粒剤の溶出挙動における被覆条件の影響
- C107 新規殺菌剤メトミノストロビンの免疫化学測定法
- D103 新規殺菌剤メトミノストロビンの徐放性粒剤の調製法に関する研究 : (第 2 報)溶出挙動におけるアレニウスプロット解析
- 田面水, 土壌および稲体中における SSF-126 の挙動に対する放出制御粒剤の効果
- 殺菌剤 SSF-126 の粒剤からの溶出に及ぼす吸着剤の影響
- 2-[4-(2-ピリジルオキシ)フェノキシ]プロピオンアミドキシ酢酸誘導体のコムギ・カラスムギ間における選択的除草活性
- A202 アルコキシイミノアセトアミド系殺菌剤に関する研究(第 2 報) : SSF-126 のイネ病害に対する防除活性
- 水稲用殺菌剤メトミノストロビンの開発
- P5 水稲用殺菌剤メトミノストロビンの開発
- 殺虫タンパク質抵抗性コナガに対するBacillus thuringiensis胞子混合の殺虫活性増強効果
- 1-[1-(置換フェニル)ビニル] イミダゾール類と 1-[2-(置換フェニル)アリル] イミダゾール類の温室内での防除効果と in vitro の抗菌活性との相関関係
- B45 BT剤プロトキシンの非感受性昆虫ハスモンヨトウの消化液プロテアーゼによるプロセシング : SDS存在下での異常な分解(昆虫病理・微生物防除)
- B126 新規殺菌剤 SSF-126 によるイネいもち病菌のシアン耐性呼吸の誘導
- B125 新規殺菌剤 SSF-126 のイネいもち病菌のエネルギー生産に及ぼす影響
- D113 新規殺菌剤メトミノストロビンとその変化生成物の作物残留分析法
- D112 新規殺菌剤メトミノストロビンとその変化生成物の土壌残留分析法