シリカゲルカラムを用いた大気中農薬の測定方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大気中に存在する農薬を効率的に分析するための捕集方法として, シリカゲルカラム(セップパック^<TM>カートリッジ)の適用性について, 空中散布農薬や使用量の多い38種類の農薬を対象に捕集率, 捕集操作時の安定性および回収率を検討した.その結果, シリカゲルカラムからの回収率はいずれの農薬も良好であった.捕集操作時の安定性はジスルホトンとフェンチオンで悪く, これらの分解・減少は, 大気中の酸素によって酸化されたと推定された.しかし, その他の農薬の捕集操作時の安定性は良好であった.ジメトエート, ピペロホス, ブタミホスおよびホスメットの捕集率は低かったが, これらと前記2農薬以外の32農薬については実用上問題のない回収結果が得られた.また, シリカゲルカラム中での農薬の保存安定性は, エジフェンホス, シメトリン, ジメチルビンホス, テトラクロルビンホスおよびEPN等の一部の農薬に不安定なものがみられたので, 大気を吸引したシリカゲルカラムは, 抽出を行なうまでの間は-15℃以下で保存する必要が認められた.
- 日本農薬学会の論文
- 1996-05-20
著者
関連論文
- 残留農薬に関するポジティブリスト制度の施行と対応(ポジティブリスト制度の施行と対応)
- シリカゲルカラムを用いた大気中農薬の測定方法
- 固体吸着法による大気中の土壌くん蒸剤の捕集方法
- C209 環境中における農薬の長距離移動性の調査
- B124 大気中の農薬類の調査
- C207 上空大気中の農薬の調査 : フタル酸エステル類を指標物質とした試料採取方法の検証
- C103 大気拡散モデルによる大気中の農薬濃度の予測(第 3 報) : 面源プルームモデルの検証
- 大気拡散モデルによる大気中の農薬濃度の予測 (2) 面源プルーム式を用いた予測モデルの検討
- 大気拡散モデルによる大気中の農薬濃度の予測
- シリカゲルカートリッジカラムを用いた大気中農薬の定量