日本各地で採集されたヒメトビウンカのイミダクロプリドに対する感受性
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概要
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イミダクロプリドは, クロルニコチニル系の新規化合物で, ウンカ・ヨコバイ類に対し卓効を示す薬剤である.イミダクロプリドが, 日本各地で広範囲に使用される前に, ヒメトビウンカにおける薬剤感受性を検定した.日本各地で採集されたヒメトビウンカにおいて, 有機リン剤・カバーメート剤に対する低感受性を示す系統が認められ, また, ピレスロイド剤に対し感受性の低くなった系統が認められたが, イミダクロプリドに対する低感受性は認められなかった.当研究室にてマラソン, プロポキサーで淘汰している系統において, イミダクロプリドに対し若干の感受性低下が認められたが, 実用濃度の4分の1濃度で100%の死虫率を示した.これらのヒメトビウンカにおける感受性検定は, イミダクロプリドの抵抗性を検討する基礎となろう.
- 日本農薬学会の論文
- 1995-11-20
著者
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服部 ゆみ
Nihon Bayer Agrochem K.k. Yuki Research Center
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大津 悠一
日本バイエルアグロケム(株)結城中央研究所
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坪井 真一
Nihon Bayer Agrochem K.k. Yuki Research Center
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坪井 真一
日本バイエルアグロケム株式会社結城中央研究所
-
曽根 信三郎
日本バイエルアグロケム(株)結城中央研究所
-
曽根 信三郎
Nihon Bayer Agrochem K.K., Yuki Research Center
-
大津 悠一
Nihon Bayer Agrochem K.K., Yuki Research Center
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