Abamectin 感受性および抵抗性イエバエに対する [^3H] abamectin の結合性の特徴
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概要
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感受性およびabamectin抵抗性イエバエに対する[^3H] abamectinの結合性を比較した.頭部と胸部神経球では, 両系統において, 神経球摘出後の胸部に比べ結合部位の密度が高く, 解離定数(K_D)が大きかった.感受性および抵抗性系統間における唯一の差異は, わずかではあったが, 有意に抵抗性系統の神経球摘出後胸部において, 受容体密度(B_<max>)が低いことであった.両系統イエバエにおいて, picrotoxinin, dieldrin, muscimol, Ro5-4864および, 4-tert-butyl-1-(4-cyanophenyl)-trioxabicyclo [2.2.2] octaneが[^3H] abamectinの結合性に影響を与えないことは, abamectinの結合部位が, これらの化合物とは異なっていることを示唆するものである.殺虫試験の結果, abamectin抵抗性系統は4-tert-butyl-1-(4-ethynylphenyl) trioxabicyclo [2.2.2]-octaneに対し, 交差抵抗性を示さなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1993-11-20
著者
-
波多野 連平
Department Of Entomology Comstock Hall Cornell University:(present Address)odawara Research Center N
-
Scott Jeffrey
Department Of Entomology Comstock Hall Cornell University
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