ラット肝細胞および肝ミクロソームにおける diuron と monuron の N-脱メチル代謝に及ぼす同位体効果
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概要
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ラット肝細胞および肝ミクロソーム中でdiuronとmonuronの酸化的N-脱メチル代謝反応を行なわせ, その重水素同位体効果を測定した.分子間同位体効果は1に近い値であったが, 分子内同位体効果の値はdiuronの場合肝細胞で1.99(monuronの場合2.33), ミクロソームでは2.47であった.このことから, この反応の第一段階は窒素原子上から1電子が奪われ, ついで脱プロトン化が起こっていくというものであることがわかった.酵素上で基質分子の二つのN-メチル基が速やかに交換していることも示唆された.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-11-20
著者
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栗原 紀夫
Radioisotope Research Center, Kyoto University
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藤川 真章
Radioisotope Research Center Kyoto University:(presnet Address)kanebo Ltd. Pharmaceuticals Research
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木下 勝敏
Department Of Agricultural Chemistry Kyoto University
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木下 勝敏
Radioisotope Research Center, Kyoto University
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