ヒメキサゾール O- および N-グルコシドのラットにおける比較代謝

概要

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3-ヒドロキシ-5-メチルイソキサゾール(ヒメキサゾール)およびその植物代謝物, 3-β-D-グルコピラノシルオキシ-5-メチルイソキサゾール(ヒメキサゾールO-グルコシド, HOG)と2-β-D-グルコピラノシル-5-メチル-4-イソキサゾリン-3-オン(ヒメキサゾールN-グルコシド, HNG)の^<14>C標識化合物をラットに経口投与し, その比較代謝を行なった.HOG, HNGは同じアグリコンを有するにもかかわらず, 吸収, 排泄, 代謝において著しい違いを示した.HOGでは投与放射能の95%が尿中に排泄されたがその半分は未変化体のHOGであった.HNGでは投与放射能の46%が糞中に, 47%が尿中に排泄された.投与量の42%, 12%が未変化体のHNGとしてそれぞれ糞尿中に排泄された.HOG投与における尿中代謝物はヒメキサゾール, 3-β-D-グルコピラニュロノシルオキシ-5-メチルイソキサゾール(HG), 5-メチル-3-イソキサゾリルサルフェート(HS)であったのに対し, HNGのそれはヒメキサゾール, HG, HS, アセトアセトアミド, (-)-エリスロ-(2R, 3R)-ジヒドロキシブチルアミドであった.
日本農薬学会の論文
1988-08-20