有機ケイ素ピレスロイドの合成と殺虫活性
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概要
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非エステル型の新規ピレスロイド(e.g. ethofenprox)について, その4級炭素をケイ素に変換した化合物の合成を行ない, ケイ素置換が殺虫活性に及ぼす影響を検討した.合成した9点の化合物はいずれも, ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)に対してLC_<50>(ppm)8.6∿39と高い活性を示した.とくに4-ethoxyphenyl(3-phenoxy-4-fluorobenzyloxymethyl)dimethylsilane等, 4位にエトキシ基を有する化合物に高活性が見いだされた.これらの結果, ケイ素原子が4級炭素原子の等価体(isoster)として有用であることが明らかとなった.
- 日本農薬学会の論文
- 1987-11-20
著者
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山田 好美
Agricultural Chemicals Research Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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山田 好美
Pesticide Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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矢野 俊彦
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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板谷 信重
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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板谷 信重
Pesticides Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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矢野 俊彦
Pesticides Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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