除草活性を有する N-(1-methyl-1-phenylethyl) phenylacetamides の定量的構造活性相関
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概要
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N-(1-Methyl-1-phenylethyl)phenylacetamide誘導体は, イヌホタルイ(Scirpus juncoides)およびノビエ(Echinochloa crus-galli)に対し, バイアル試験で強い生育阻害活性を示した.高活性発現には, フェニルアセチル基が必要であることがわかった.酸部位およびアミン部位のベンゼン環に種々の置換基を有するN-(1-methyl-1-phenylethyl)phenylacetamidesの定量的構造活性相関を, 置換基定数を用いた重回帰分析により解析したところ, 83個のイヌホタルイに対する活性変化は, 置換基の疎水性に対して放物線的な関係にあることが明らかとなった.また, 酸部位のベンゼン環の4位置換基の長さが短いほど活性は高く, アミン部位のベンゼン環の3位あるいは4位置換基の電子吸引性が, 活性を増大させることがわかった.ノビエに対しても同様な解析式が得られた.さらに, バイアル試験における生育阻害活性とポット試験における除草活性との間には, 密接な関係のあることが示された.
- 1986-11-20
著者
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高山 千代蔵
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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嶺 昭彦
Pesticide Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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嶺 昭彦
住友化学
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桐野 修
Pesticides Research Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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桐野 修
Pesticides Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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桐野 修
Pesticide Research Institute Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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高山 千代蔵
Agricultural Chemicals Research Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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