ビニルトリアゾール系殺菌剤の構造活性相関
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概要
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4種のビニルトリアゾール系化合物, (Z)-および(E)-4, 4-ジメチル-1-(置換フェニル)-2-(1, 2, 4-トリアゾール-1-イル)-1-ペンテン-3-オンとおのおののアルコール誘導体を合成し, その大麦うどんこ病と小麦赤さび病に対する防除効果を測定した.アルコール体はケトン体に比較して両病害に対して高い活性を示した.さらに幾何異性がEのアルコール体はZのアルコール体より優れた防除効果を示した.このE-アルコール体についてベンゼン置換基と活性の相関を調べ, 4-Cl, 2, 4-Cl_2または2-F, 4-Cl体が両病害にとくに高活性であることが判明した.土壌灌注試験, 抗菌スペクトル試験においてもE-アルコール体は優れた活性を示し, 殺菌剤としての有望な諸性質を有していることもわかった.
- 1984-05-20
著者
-
加藤 寿郎
Takarazuka Research Center Pesticides Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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加藤 寿郎
住友化学工業株式会社農業化学品研究所
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田中 鎮也
住友化学工業株式会社 農業化学品研究所 技術室
-
船木 雄司
住友化学工業株式会社,農業化学品研究所,技術室
-
船木 雄司
Takarazuka Research Center, Pesticides Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
石栗 幸男
Takarazuka Research Center, Pesticides Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
田中 鎮也
Takarazuka Research Center, Pesticides Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
船木 雄司
住友化学工業株式会社 農業化学品研究所 技術室
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石栗 幸男
Takarazuka Research Center Pesticides Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
-
加藤 寿郎
住友化学工業(株)農業化学品研究所
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