CNP 処理水田土壌中の CNP-アミノ体と NIP-アミノ体の結合型残留
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概要
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土壌に結合して残留するCNP-アミノ体とNIP-アミノ体の有効な解離法を検討した.分析用土壌は, 水田にCNP粒剤を散布し, 9ヵ月以上経過してから採取した.この土壌のアセトン抽出により, 3.64ppmのCNP, 0.50ppmのCNP-アミノ体と0.01ppmのNIP-アミノ体が検出された.しかし, 土壌を強くアルカリまたは酸で処理してから抽出すると, 大量のCNP-アミノ体とNIP-アミノ体(最高で, 11.4ppmと0.88ppm)が検出された.アセトン抽出後, 土壌有機物を分画すると, アミノ体は主に土壌中のhumin区分と結合していることがわかった.土壌結合型残留物質から抽出されるCNP-アミノ体の最高値は, アセトン抽出後の土壌に5規定の水酸化カリウム水溶液と硫化ナトリウムを加え, 100℃で20時間加熱することによって得られた.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-02-20
著者
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