ジアルキルチオリン酸およびジアルキルジチオリン酸の土壌中におけるメチル化とメチル化物の稲体への移行
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概要
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(RO)_2POSKおよび(RO)_2PSSK(R : メチル, エチル, イソプロピル)を処理した土壌に生育し, 63日後に収穫した水稲のわら, 玄米および土壌からこれらのS-メチルエステルが検出された.検出量はイソプロピル>エチル>メチルの順で, チオール型よりジチオ型処理の場合にやや多い傾向であった.検出したメチル化物は処理量の0.07∿1.35%の範囲であった.このメチル化物の96.5%以上は土壌中に存在していたので, 土壌中における前記化合物のメチル化作用をみた結果, 湛水, 畑状態ともほぼ同程度メチル化物が生成した.8週間後における検出量は処理量の2.45%以下であった.殺菌土壌ではメチル化物が検出されなかったので, このメチル化は土壌微生物によるとみられた.
- 日本農薬学会の論文
- 1979-11-20
著者
-
升田 武夫
Kyushu National Agricultural Experiment Station:(present Address)division Of Pesticides National Ins
-
遠藤 正造
Kyushu National Agricultural Experiment Station
-
遠藤 正造
九州農業試験場
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