農薬の系統分析法の多成分分析への応用 : 有機リン系農薬
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概要
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カラムクロマトグラフィー, tlc, GCを順次組み合わせた農薬の系統的分析法を, 多成分分析(multiresidue analysis)へ応用することを試みた.第1, 2属の農薬(おもに有機塩素剤)については前報で報告したので, 今回は第2-6属にまたがるジスルホトン, サリチオン, フェニトロチオン, マラチオン, ジクロルボスなど19種類の有機リン剤を, 油脂, 色素が多く分析が比較的困難な飼料用トウモロコシ10gに0.5∿5.0ppm, 0.05∿1.0ppmと添加濃度を2段階にして回収率を検討した.その結果, 大部分の農薬で80%以上の回収率が得られた.以上の結果から, 農薬の系統的分析法が, トウモロコシ中の残留分析レベルでの有機リン剤を分離, 定量できることがわかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1979-05-20
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