薄層クロマトグラフィーにより第 5, 6 属に分類した農薬の系統的分離・同定
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概要
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CC, tlc, GCを順次組み合わせて, 農薬の系統的分析法を確立することを試みている.いままでにtlcによる分離状況の類似している農薬を一つの属, 亜属として6属, 22亜属を設定した.さらに, この方法を残留農薬の分析に適用するため各属に対応するようなCCによるフラクションを設定し, そのなかの農薬を亜属に分離した後, GCで相互分離・定量する方法を検討している.今回は第5, 6属の農薬を試験した.第4属までの農薬をCCによって溶出後, 第5属の農薬をヘキサン, ジオキサンの混合溶媒で溶出し, tlc, GCで相互分離し定量した.全操作を通しての回収率はほぼ80%であった.また, 第5属の農薬の溶出後, アセトンで第6属の農薬をカラムから溶出した.第6属の農薬はフラクションIII, IV, Vにも溶出するので, これらの農薬もフラクションVIに合わせ, さらに, tlc, GCなどで相互分離し定量した.全操作を通しての回収率はほぼ75%以上であった.
- 日本農薬学会の論文
- 1978-11-20
著者
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鈴木 啓介
農林水産省農薬検査所
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鈴木 啓介
Agricultural Chemicals Inspection Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
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永吉 秀光
Agricultural Chemicals Inspection Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
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