農薬の系統分析法の多成分分析への応用
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概要
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いままでに, tlcによる分離状況の類似している農薬を一つの属, 亜属として6属, 22亜属を設定した.さらに, 各属に対応するようなCCによるフラクションを設定し, その中の農薬を亜属に分離した後, GCで相互分離・定量する方法を確立した.今回は, この方法を作物, 食品および土壌などの試料中の残留農薬の分析法に適用するために油脂, 色素の比較的多い飼料用トウモロコシを用いて抽出法, 抽出液に対する液・液分配によるクリーンアップ操作法, フラクションI, IIに対する液・液分配およびフロリジルカラムによるクリーンアップ操作法を設定した.これらの操作法によって第1, 2属の27種類の農薬の残留分析レベルでの添加試験を行なった.その結果, 第1, 2属の農薬はそれぞれフラクションI, IIに溶出し, 大部分の農薬の回収率は90%以上であった.
- 日本農薬学会の論文
- 1979-02-20
著者
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鈴木 啓介
農林水産省農薬検査所
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鈴木 啓介
Agricultural Chemicals Inspection Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
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永吉 秀光
Agricultural Chemicals Inspection Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
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