顔料の色変化に及ぼす環境の影響 (第1報)
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概要
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古代から生活周辺の彩色に使われた天然色素は, 色素の種類, 塗布された素材, 置かれた環境, 展着剤などの影響で, 今日までその色が鮮やかに残留するものと, 消失するものとがある。そこで, これら色素のうちから11種を5種の素材に塗布し, 異なった4環境に長期間設置し, 色変化の定期的測定を試みている。1年後に次の結果を得た。1. D環境(太陽光露光)では, コチニールは著しく変退色し, 銀朱, 鉛丹は各環境とも黒ずむ傾向がある。その他の試料の色変化は少なかった。2. B環境(20±2℃,79%RH)では, 漆喰, 木の塗布表面に黴が発生し, 色が変化した。3. 試料の色変化が少ないのは, 室温20℃, 湿度65%の環境であった。
- 1986-02-27
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