系統色名の研究(第二報)
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概要
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筆者の色名調査では, 「話し言葉」よりも「書き言葉」の系統色名数のほうが多い。本論は「書き言葉」にある色名を中心に検討するが, 「話し言葉」にある色名とも比較して, 中国語にある系統色名の特徴を探求しようとするものである。「書き言葉」にある色名の調査は, 古来の文献を対象として, その使われた色名と使用した回数を一々集計した。即ち, その中の使用頻度の高い系統色名とその修飾語とを選定すれば, 実用的な中国語の系統色名セット案を組み立てることが出来るであろう。このような色名の条件は, 長すぎないことである。長ずぎると, 名詞でなくなり, 熟語になる虞れがある。それは英語や日本語にある長い系統色名とは異なるものである。これらの系統色名は, また同じ調査によって得られた「話し言葉」にある系統色名と組合わせて, その色名の組織化を試みれば, 最終的に実用性のある中国語の色名セットの色名構成の草案が出来るのではなかろうかと考えた。
- 1996-11-25
著者
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