色覚異常者の等色楕円の特性に関する研究
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概要
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実験は, 等色楕円が色覚異常を記述するのにどの程度有効であるのかを調査するために行われた。実験条件として, 等色刺激野の面積の効果も調べた。被験者である第1, 第2色覚異常者および色覚正常者に対しカラーマッチングを行い, 得られる等色楕円の大きさ, 長軸方向の傾き, 長軸と短軸の比について分析した。色覚異常者の等色楕円は, 色覚正常者に比べて一般的に大きかった。また, 等色刺激野の面積が小さくなると, 等色楕円は大きくなった。色覚異常者の色知覚特性を記述するためには, 等色楕円の長軸方向の傾きが有効であることを示唆した。
- 日本色彩学会の論文
- 1990-03-10
著者
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