低ニッケル-18 クロム・ステンレス鋼の材質におよぼす窒素吸収処理の影響
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概要
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Studies have been made on the mode of the formation of a nitrogen-bearing austenite in 18%Cr-Ni-Fe alloys containing Ni up to 6% and Mo up to 3% by the authors' nitrogen-abso-rption method and on the stability of the formed austenite at the plastic working. Mechanical properties and corrosive resistivities of those alloys have also been investigated, the results obtained being as follows. (1) Austenite containing about 0.5%N is formed to a considerable depth in the surface zone of 18%Cr-Ni-Fe alloys by nitrogen-absorption at 1250℃ for 32 hours. The depth of the nitrogen-bearing austenite zone from the surface increases with an increase in the Ni content of the alloys and with a longer time of nitrogen-absorption. By nitrogen-absorption treatment at 1250℃ for 32 hours, the specimens having 4.0mm thickness and containing 2% or more of Ni without Mo have been found to turn completely austenitic to the core of the plate. (2) When the Ni content of the alloys is 2% or less, the nitrogen-bearing austenite decomposes into martensite on cooling to room temperature, while one bearing 3% or more of Ni is retained as austenite without being decomposed by water quenching from high temperatures. However, some part of the austenite of the alloy containing 4% Ni and free from Mo decomposes into martensite on subzero-cooling in the liquid-nitrogen bath. Nitrogen-bearing austenite containing 1% Mo and 4% Ni or more of 5% Ni is not decomposed into martensite even by the cooling to the temperature of liquid-nitrogen. (3) When the alloys containing 4% or more of Ni are rolled at room temperature, the nitrogen-bearing austenite is considerably hardened due to the martensitic transformation of a part of the austenite, while in the alloys containing 5 to 6% Ni and 1 to 3% Mo, the nitrogen-bearing austenite is not decomposed into martensite even by the 30% rolling at room temperature. (4) Tensile properties of the nitrogen-absorbed alloys containing 4% or more of Ni and up to 3% Mo are σB 95∿84kg/mm^2, σS 68∿61kg/mm^2, δ 45∿68%. To make the alloys stronger, it is adequate to cold roll the nitrogen-absorbed alloys by 30% at room temperature, the final tensile-properties of them being σB 115∿135 kg/mm^2, σS 113∿128 kg/mm^2 and δ 21∿40%. (5) Corrosive resistivities of the alloys to the aqueous boiling solution of 5% H_2SO_4 or 1% HCl are improved markedly by the nitrogen-absorption treatment ; especially those alloys are characterized by the strong resistivity against HCl solution. The corrosive resistivity to boiling HCl solution of the nitrogen-absorbed alloys containing 1% Mo and 5% Ni is conspicuously superior to that of SUS 27 stainless steel water-quenched from 1050℃ after held at this temperature for 30 minutes.
- 社団法人日本鉄鋼協会の論文
- 1964-07-01
著者
-
岡本 正三
東京工業大学
-
宮川 大海
東京都立大学工学部
-
内藤 武志
東京工業大学:(現)小松製作所粟津工場
-
辻野 俊明
東京都立大学
-
内藤 武志
東京工業大学
-
宮川 大海
東京都立大学
-
辻野 俊明
東京都立大学:(現)日新製鋼株式会社
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