胃癌における免疫抑制酸性蛋白 (IAP) : 特に病理組織学的所見との対比
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概要
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胃癌患者107例の血中 IAP 値と切除標本の病理組織学的所見とを対比検討した. 胃癌の進行度, 壁深達度, リンパ節転移について, 静脈侵襲の有無別に IAP 値をみると, いずれの項目についても, v (+) 症例が v (-) 症例に比べて血中 IAP 値は高値を示した. 病理組織学的に見た場合, 静脈侵襲と血中 IAP 産生との間に密接な関係のあることが, 示唆された. v (+) 症例ではリンパ網内系組織が腫瘍関連抗原の刺激を受けやすくなり, IAP の産生が高まると考えられた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1983-03-01
著者
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前田 迪郎
鳥取大学第1外科
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浜副 隆一
鳥取大学第一外科
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清水 法男
鳥取大学第1外科
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古賀 成昌
鳥取大学第1外科
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尾崎 行男
尾〓クリニック
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木村 修
鳥取大学第1外科
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西土井 英昭
鳥取大学第1外科
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尾崎 行男
鳥取大学第1外科
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金山 博友
鳥取大学第1外科
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