胃癌と carcinoembryonic antigen : とくに治療効果, 予後との関係について
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概要
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胃癌198例の CEA を測定し, CEA 値と予後との関係, ならびに化学療法施行時の効果判定として CEA の意義について検討した. 治療手術例 (109例) の1年再発率は術前 CEA 正常値例で5.3%, 術前 CEA 高値例で 23.1% と, CEA 高値例に再発例は高く, 非治癒手術例 (40例) でも術前 CEA 高値例が早期に死亡していた. 一方, 再発胃癌11例の化学療法前後の CEA 値の推移 (CEA 変化率) と生存期間との間には, 有意の負の相関関係を認め, 化学療法施行時の指標として CEA 測定は悠揚と考えられた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1984-07-01
著者
-
前田 迪郎
鳥取大学第1外科
-
浜副 隆一
鳥取大学第一外科
-
清水 法男
鳥取大学第1外科
-
古賀 成昌
鳥取大学第1外科
-
尾崎 行男
尾〓クリニック
-
西土井 英昭
鳥取大学第1外科
-
尾崎 行男
鳥取大学第1外科
-
水沢 清昭
広瀬町立広瀬病院外科
-
万木 英一
鳥取赤十字病院外科
-
水沢 清昭
鳥取大学第1外科
-
万木 英一
鳥取大学第1外科
-
万木 英一
鳥取大学
-
池田 芳明
鳥取大学第1外科
-
池田 芳明
鳥取大学医学部第1外科
-
浜副 隆一
鳥取大学第1外科
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