盲腸内に重積反転した虫垂癌の1例
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概要
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症例は81歳の女性.2002年5月より貧血を指摘されており8月に大腸内視鏡検査にて巨大ポリープ状盲腸癌と診断された.手術を施行したところ盲腸は正常であり,虫垂が根部から腸重積様に盲腸内に反転陥入していた.虫垂癌が発育過程で重積を生じ,盲腸内に反転したものと考えD2郭清を伴う回盲部切除術を施行した.病理組織学的には反転した虫垂の粘膜面に高分化型腺癌を認め一部粘液細胞癌を伴っていた.まれな進展形式を来した虫垂癌症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告した.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 2003-09-01
著者
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