進展様式, 予後からみた漿膜下層浸潤胆嚢癌手術術式の検討

元データ 1998-03-01 一般社団法人日本消化器外科学会

概要

漿膜下層浸潤胆嚢癌(以下, ss癌)切除例20例の進展様式, 予後からみた合理的根治術式について検討した。ss癌の5生率は54.4%であった。ss癌治癒切除例の生存率は非治癒切除例に比べ有意に良好であった(p=0.0035)。リンパ節転移陰性例の生存率は陽性例に比べ有意に良好であった(p=0.047)。ss癌のリンパ節転移率は60%であり, 転移部位はNo. 12, 13a, 8が多く, No. 13a, 8の跳躍転移を認めた。肝床切除, R2郭清例においてNo. 13a再発, 肝床切除兼膵頭十二指腸切除例に肝再発を認めた。在院死亡, 術後肝不全を認めなかった。リンパ節転移陽性長期生存ss癌は, 全例肝S4下5切除+全胃温存膵頭十二指腸切除(以下, PPPD), R3-ex郭清であった。以上より, 明らかなn_4(+)以外のss癌に, 肝S4下5切除+PPPD, R3-ex郭清が合理的であると思われた。

著者

斎藤 和好 岩手医科大学 医学部外科学講座
川村 英伸 岩手医科大学第1外科
村上 雅彦 昭和大学消化器一般外科
新田 浩幸 岩手医科大学外科
船渡 治 岩手医科大学第1外科
佐々木 亮孝 岩手医科大学第1外科
川村 英伸 岩手医科大学 外科学第1講座
須藤 隆之 盛岡市立病院外科
須藤 隆之 岩手医科大学第1外科
船渡 治 岩手医科大学外科
村上 雅彦 岩手医科大学第1外科
菅野 千治 岩手県立宮古病院外科
菅野 千治 岩手県立千厩病院 外科
新田 浩幸 岩手医科大学 外科
船渡 治 函館五稜郭病院外科

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