胃癌における術前 immunosuppressive acidic Protein 値と予後との関連
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概要
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Immunosuppressive acidic protein (IAP)は腫瘍そのものからではなく,担癌宿主の免疫担当細胞により生産され宿主免疫能と深い関連をもつ腫瘍マーカーである.胃癌切除症例に対する多施設共同比較対照試験において予後との関連より検索された術前IAP cut off値580μg/mlの再現性を検証するため,免疫外科研究会宿主要因検討委員会の調査により4施設における胃癌手術症例558例につき,術前IAP値と予後の関連を多変量解析法により検討した.その結果580μg/mlをcut off値とした場合,IAP低値群の予後が高値群に対し有意(p<0.001)に良好であった.またsとnの組み合わせを共変量とした比例ハザードモデルにより補正を行い,IAP高値群と低値群の推定ハザード比を検討したところ,全症例では1.30(p=0.088),治癒切除例では1.49(p=0.089)となり580μg/mlを術前IAPのcut off値とすることの妥当性が再確認された.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1991-04-01
著者
-
折田 薫三
岡山大学第一外科
-
峠 哲哉
Jfmc27-9902研究グループ
-
清水 法男
鳥取大学第1外科
-
鯉江 久昭
弘前大学第一外科
-
森田 建
日本大学:日本小児外科学会
-
森田 建
日本大学第1外科学教室
-
大橋 靖雄
東京大学医学部衛生学健康科学看護学科疫学生物統計学
-
大橋 靖雄
東京理科大学 大学院工学研究科
-
手良向 聡
京都大学探索医療検証部
-
中里 博昭
癌病態治療研究会メタアナリシス研究班
-
坂本 純一
愛知県がんセンター外科
-
手良向 聡
癌病態治療研究会メタアナリシス研究班
-
手良向 聡
京都大学附属病院探索医療センター検証部
-
手良向 聡
先端医療振興財団臨床研究情報センター
-
井口 潔
JFMC27-9902研究グループ
-
中里 博昭
愛知県がんセンター消化器外科
-
手良向 聡
東京大学病院中央医療情報部
-
佐治 重豊
東京大学病院中央医療情報部
-
種村 廣巳
岐阜大学第2外科
-
峠 哲哉
岐阜大学第2外科
-
黒須 康彦
広島大学原医研外科
-
森田 建
広島大学原医研外科
-
貝原 信明
日本大学第1外科
-
井口 潔
佐賀県立病院好生館
-
清水 法男
鳥取大学 放
-
中里 博昭
名古屋大学 大学院医学系研究科修士課程
-
中里 博昭
愛知県がんセンター研究所
-
鯉江 久昭
弘前大学第一外科adujvantimmunochemotherapy研究会
-
鯉江 久昭
弘前大学第1外科
-
TERAMUKAI Satoshi
Translational Research Informatics Center
-
Teramukai Satoshi
Department Of Clinical Trial Design And Management Translational Research Center Kyoto University Ho
-
Teramukai Satoshi
Department Of Clinical Trial Design And Management Translational Research Center Kyoto University Ho
-
Teramukai Satoshi
Department Of Preventive Medicine Faculty Of Medical Sciences Kyushu University
-
Teramukai Satoshi
Division Of Clinical Trial Design And Management Translational Research Center Kyoto University Hosp
-
Teramukai Satoshi
Department Of Health Science University Of Tokyo
-
大橋 靖雄
東京大学医学系研究科・健康科学・看護学専攻
-
中里 博昭
愛知県がんセンター外科
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