小腸移植における外来性神経再生の検討と外来性神経温存移植手技の開発
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概要
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小腸移植後の機能障害の大きな原因の1つに通常の移植手技では避けることのできないグラフトの外来性神経の遮断がある. 今回我々はラット小腸移植後の外来性交感神経の再生をグリオキシル酸蛍光組織化学法を用いて形態的に検討し, さらに外来性交感神経を温存したままグラフトとともに移植する新しい移植手技を開発した. 交感神経の再生は移植後1週目に動脈吻合部に始まり, 腸間膜動脈にそって順次末梢へ進展し, 移植後得年目には腸間膜動脈において約 70∿80% の神経再生が認められた. しかしながら, 腸管機能により重要な役割をはたす腸間壁の交感神経の再生はようやく15週目に始まったものの, 1年目においてすらその密度はかなり低いものであった. これに対し我々が考案した神経モデルにおいては3週目に腸間膜動脈で約 75∿90% の温存された神経が認められ, 腸間壁においては1週目よりほぼコントロールと変わらないほど十分な神経が温存された.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1996-04-01
著者
-
小林 展章
愛媛大学第1外科
-
大西 克幸
愛媛大学第一外科
-
嶌原 康行
愛媛大学第1外科
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山本 成尚
田附興風会北野病院外科
-
宮城 和富
愛媛大学第一外科
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山本 成尚
愛媛大学第一外科
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清地 秀典
愛媛大学第一外科
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大西 克幸
愛媛大学 医学部第一外科
-
大西 克幸
()
-
小野 敦美
愛媛大学第1外科
-
大西 克幸
愛媛大学第1外科
-
清地 秀典
愛媛大学第1外科
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