肝硬変性食道静脈瘤直達手術に対する術前危険因子の多変量解析による検討
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概要
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直達手術が施行された肝硬変性食道静脈瘤患者70例を予後不良群と予後良好群の2群に分け, 術前の危険因子につき林の数量化分析二類により解析した. K-ICG<0.06, Ch-E<3,500IU/L, Child 分類の C, PSP-15 分値 <25% が術前危険因子として選択された. この分析による正診率は予後不良群で84.6%, 予後良好群で 87.5% と良好な結果が得られた. さらに以上の分析結果からリスク判定基準を作成した. K-ICG<0.06, Ch-E<3,500IU/L, Child 分類の C, PSP-15 分値 <25% のうち, 2項目以上をみたすものを poor risk, K-ICG≧0.08, Ch-E≧4,500IU/L, Child 分類の A, PSP-15 分値 ≧25%のうち, 2項目以上をみたすものを good risk とした.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1987-10-01
著者
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