レーザによる金属表面焼入れの研究 : 板厚及び照射角度の影響
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概要
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レーザを用いて表面焼入れを施す場合の板厚が焼入特性に及ぼす影響について検討した.表面焼入れについての従来までの数学的取扱いは, 半無限体上の表面熱源がほとんどであるが, 実際に加工される材料は板厚が有限であって用途の上からも一定の厚みに制限されているものが多い.特に, 比較的薄い材料は, 厚いものに比べて同じ出力であっても温度の分布状態および熱履歴が異なる.吸収された熱は境界面でほぼ絶縁状態となるため材料内にこもる.その結果, 硬化形状並びに金属組織が変化する.有限板厚の場合について熱伝導論的に理論解析し, 実験的考察を行った結果, 硬化深さに対して板厚は10倍あればよいこと等が明らかとなった.また, レーザビームの材料に対する照射角度の硬化形状に及ぼす効果を検討した結果, 最適照射角度では硬化幅を約2倍まで増大することができた.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1982-09-05
著者
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