レーザを用いた表面硬化における熱源の影響(第1報) : 矩形分布熱源と改良型矩形分布熱源
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概要
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レーザビームによる表面硬化法は, 素材表面の硬化を必要とする部分のみを短時間加熱し素材中の熱伝導によって起こる自然冷却により変態硬化させる方法であるが, 熱源形状の違いが硬化深さと硬化幅, さらには焼入れ部分の品質にも大きな影響を与える.本研究では, TEM_mnの多重モード熱源を矩形分布熱源に置き換えたものと, 光学系を工夫し, 改造した改良型矩形分布熱源の二つの熱源を用いて, 焼入れ深さおよび幅等について, 熱伝導論的に比較検討した.すなわち, 矩形熱源を用いたときにできる温度分布曲線で熱源後端部分に生じる狭い最高温度の部分を, 改良型では起こらないよう工夫し, それによって溶けることなくA_1変態点以上の温度に滞留する時間を増加させるという方法をとった.その結果, 焼入れ幅および深さを増大させることができ, 加工性が向上した.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-06-05
著者
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