レーザを用いた表面硬化における熱源の影響(第2報) : ガウス型分布熱源とドーナツ型分布熱源
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概要
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レーザを用いた表面硬化における熱源の影響として, 今回は, ガウス型分布熱源(TEM<00>モード)とドーナツ型分布熱源(TEM<01>*モード)を取り上げ, それぞれの熱源形状の違いの及ぼす表面硬化への影響について熱伝導論を用いて比較検討した.ドーナツビームによる熱源形状は, 実際の熱源形状に合わせて数学的近似を行い, モデル化した.ガウス型分布熱源を用いた場合, 表面を溶融温度以下に抑えようとすると, 変態点温度以上に滞留する時間および焼入れ可能な深さ等が限定される.これに対してドーナツビームでは熱源中心が取り除かれているため, 結果的に溶融せずにA_1変態点以上に滞留する部分と時間が増加する.その結果, ドーナツ型分布熱源は, 焼入れ幅および深さが増大し, 焼入れのための熱源として良好なことが確認された.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-12-05
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