接着継手の衝撃疲労強さ
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概要
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接着継手の衝撃強度試験方法の一つとして, 試験片にせん断衝撃力を繰り返し加える衝撃疲労試験を行った.接着継手にかかる衝撃力の波形を記録し, 接着強度を衝撃波形との関係として整理したこの結果, 衝撃力の最大値が大きいほど, また衝撃の負荷時間が長いほど, 少ない衝撃回数で継手が破壊することがわかった.試験片が単一の衝撃で破壊するまでに吸収するエネルギーで衝撃強度を評価する従来の試験方法と比較するため衝撃1回あたりの吸収エネルギーを測定した.しかし衝撃力の負荷時間を変えた場合, 吸収エネルギーが大きく異なり, 吸収エネルギーのみで接着強度を評価することは困難であることを明らかにした.静的な引張りせん断強度を測定して衝撃試験結果と比較し, 衝撃力の最大値が静的せん断強さに比べてはるかに大きい場合でも, 直ちに継手が破壊するとは限らないという結果が得られた.
- 1982-04-05
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