切りくず処理に関する研究(第1報) : 切りくず流出方向の把握
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概要
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切りくず処理に関して、最も基本的な問題はその流出方向を把握することであるとし、本論文は三次元切削の切りくず生成状態や切削抵抗の解析方法を述べている。その基本的な考え方は次のようである。三次元切削の切削機構は有効すくい角に依存し、かつ切りくず幅と工具一切りくず接触面積の影響を受ける。この考え方の妥当性が傾斜切削の切削比と摩擦係数に対して実験的に確かめられている。そして、二次元切削データを用いる方法により、3種類の材料(S35C、7-3黄銅、Al)について、切りくず流出角と切削抵抗の予測を行っている。それらの結果は実験値によく一致している。さらに、本解析法のゼロノーズ斜剣バイトヘの適用についても検討している。それはColwellの提唱した主軸を仮想切れ刃と見なすことにより可能であることを確かめている。
- 1981-05-05
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