粘弾性材料の動的性質試験
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概要
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本報告は材料の動的性質試験機の構成法・設計法について述べたものである.機械材料は動的性質の範囲および使用される周波数領域共に広く, 試験機はこの条件を満足することが望まれる.ここではまず試験機を二自由度振動系でモデル化し, 試験機構成と測定精度について解析的検討を行っている.その結果, 試験片と変位検出器を並列に配置する構成の場合, 力および変位両検出器の機能を大きく低下させることなく, 上記2条件を満たす測定器の構成となることがわかった.試作した試験機の特性は解析結果と一致しており, 設計法の妥当性が確かめられた.次いでほぼ同一の硬度をもつ異種のゴム材料を例に動的特性を実測した.測定は10Hzから500Hzの周波数領域で行い, 両ゴム材料の動的縦弾性係数の相違, 周波数に対する変化, 加振振幅による変化が明らかになった.なお本試験機はJIS K6394-1976で規定された試験片を取り付け, 測定をすることが可能である.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-12-05
著者
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