歯付きベルトの変形特性 : 1ピッチの変形特性とその影響要因
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概要
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本報告はプーリとかみあい状態にある歯付ベルト1ピッチの変形特性とそれに影響を及ぼす要因を有限要素法解析と実験により明らかにしたものである。解析では二次元モデルを使用し, ニラストマ材料の非線形性, プーリ接触部での摩擦およびプーリとの間隙による境界条件の非線形を考慮している。解析結果からベルトに生ずる最大応力は歯元部またはベルト平坦部とプーリとの接触開始点付近のいずれかに生ずること, および張力比一定の条件では張力と両端変位がほぼ線形関係を有することを明らかにしている。この線形性は上に述べた各種の非線形性が重なりあい, 結果として生じたものである。実験では20倍拡大モデルベルトおよびXLベルトの両端に加わる張力と変位の関係を求めている.実験結果は解析結果と比較的良く一致し, 二次元モデルによる解析の妥当性を示すと共に, 歯付ベルトの変形特性と使用材料特性およびプーリとの接触特性との関係を明らかにしている。
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1980-12-05
著者
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