被覆超硬合金のじん性向上に関する研究
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概要
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被覆超硬工具はこの数年急速に普及し, 現在では旋削加工において中心的位置を占めるに至っている.しかし, さらに一層の信頼性向上が要望されている.本研究はじん性に富み, かつ汎用性を有する被覆超硬合金工具開発のための指針を得ることを目的とし, 被覆層並びに超硬合金母材の必要特性について検討したものである.その結果, 次の結論が得られた.1)TiCを含む超硬合金母材の表面に, WC-Co組成の層(エース層と仮称)を20〜30μm有する複合母材を用いた被覆超硬合金が, じん性向上の点で望ましい.2)被覆層の硬質材料で, TiC, TiCNは300m/min以下の切削速度では, A1_2O_3よりすぐれた耐摩耗性を示し, それ以上の切削速度では劣る.3)耐熱き裂特性では, TiCNがTiC, A1_2O_3より優れる.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-10-05
著者
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