高能率・高精度トラバース研削の研究(第2報) : 円弧形作用面形状をもつ砥石による研削過程

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概要

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本論文は, 高能率・高精度トラバース研削を行うための一方法として, 砥石作用面の一部を円弧状に成形した砥石を用いるトラバース研削を提唱し, その研削過程を実験的に解明したものである。円弧形作用面形状を有する砥石によるトラバース研削においては, 有効切込み深さが砥石作用面の各位置によって異なり, 仕上面近傍で徐々にゼロに漸近するという特徴を有する。このために表面粗さの良好な仕上面を得ることができる。また, 高切込み研削を行っても, 仕上面近傍での砥石と工作物との干渉状態が変化しないために, 研削焼けや仕上面粗さの悪化を伴わずに良好な仕上面を保ったままで高能率な研削ができる。さらに, 砥石損耗量は通常のトラバース研削に比べて数分の1と小さい。以上のように, 円弧形作用面形状をもつ砥石によるトラバース研削は, 高能率・高精度トラバース研削法としての可能性を有することが明らかとなった。
1980-02-05

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