VBNC海洋細菌の分子生物学的検討(<特集>「土壌・水圏におけるViable but nonculturabel (VBNC)微生物」)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Viable but nonculturable (VBNC) bacteria generally inhabit marine environments, especially oligotrophic open ocean, because most marine bacteria which are biologically active can not be cultivated by traditional microbiological protocols. Some researchers argue that VBNC is a temporary state in marine bacteria which are originally cultivated by normal methods, induced by several environmental stresses, for example low temperature, high pressure, and extremely low nutrient concentrations. Other researchers argue that VBNC marine bacteria are novel and unique bacterial groups which have never been isolated by the traditional microbiological techniques. Some phenomenon in marine Vibrio strains support the former and phylogenetic studies on bacterial 16S ribosomal RNA genes directly isolated from seawater samples support the latter view. We introduced here marine oligotrophic bacteria, which were isolated by some low-nutrient media containing only 0.5 mg/L of organic nutrients. These bacteria are unculturable in all high-nutrient media containing more than 0.5 g/L of organic nutrients, the concentration which is normally used for bacterial cultivation, and their 16S rRNA gene sequences indicate that they are phylogenetically novel.
- 日本微生物生態学会の論文
- 1999-06-30
著者
-
上野 雄介
京大院農
-
上野 雄介
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻海洋微生物学研究室
-
吉永 郁生
京都大学大学院農学研究科
-
片野坂 徳章
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻海洋微生物学研究室
-
吉永 郁生
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻海洋微生物学研究室
-
片野坂 徳章
瀬戸内水研
関連論文
- S-C4 水圏環境の脱窒hotspotとしてのバイオフィルム(シンポジウムC「バイオフィルム研究の様々な切り口-分子、細胞、生態-」,第24回大会シンポジウム)
- 09-178 ヨシ水中茎のバイオフィルムに形成される脱窒ホットスポット(界面/バイオフィルム,研究発表)
- 日本沿岸域の堆積物におけるアナモックス活性の検出とアナモックス細菌様16S rRNA遺伝子の多様性(日本微生物生態学会2008年度論文賞受賞講演)
- 淀川河口域における海洋観測(商船・理工学)
- 1B-1 富栄養湖(茨城県・北浦)堆積物における高ANAMMOX活性地点の成立要因(口頭発表)
- 12-222 硝酸の添加による淡水湖沼底泥コアのアナモクス活性の増強(水圏生態系,研究発表)
- PB-65 淡水湖沼の嫌気性アンモニア酸化(ANAMMOX)活性の分布の特徴(水圏生態系,ポスターセッションB,(1)ポスター発表会,研究発表会)
- PA-35 日本沿岸域における嫌気性アンモニア酸化活性の検出と定量(水圏生態系,ポスターセッションA,(1)ポスター発表会,研究発表会)
- A-06 赤潮発生時の海水中に存在する懸濁粒子付着性の脱窒細菌と浮遊性脱窒細菌 : N_2O reductase遺伝子(nosZ)の比較(水圏生態系,口頭発表)
- 3-09 淀川下流域から大阪湾奥部までの堆積物表層におけるアナモックス活性の水平分布(水圏生態系,口頭発表)
- 3-08 アナモックス細菌の16S rRNA遺伝子を標的としたクローンライブラリー法による水圏のアナモックス細菌の多様性と分布(水圏生態系,口頭発表)
- テラフォーミング : 環境微生物学の挑戦(学際シンポジウム報告)
- 27-B-02 砂浜実験区における原油の微生物分解実験-V : alkane hydroxylase genes(Alk)の解析(バイオレメディエーション,一般講演)
- 27-B-01 舞鶴湾に設置した砂浜実験区における人工漂着油の生分解-IV : 新規油処理剤の適用法とPCR-DGGE法による細菌相解析(バイオレメディエーション,一般講演)
- A-36 砂浜実験区における原油の微生物分解実験 : III.新規栄養素型処理剤の効果(バイオリメディエーション2,口頭発表)
- A-35 砂浜実験区における原油の微生物分解実験 : II.油分解細菌群集の変動(バイオリメディエーション2,口頭発表)
- A-34 砂浜実験区における原油の微生物分解実験 : I.グランドデザインと実験区の構築(バイオリメディエーション2,口頭発表)
- B-5 灰色植物およびクリプト植物からの真正細菌型RNAポリメラーゼシグマ因子の探索と葉緑体の進化的考察(遺伝子解析,B会場,口頭発表)
- VBNC海洋細菌の分子生物学的検討(「土壌・水圏におけるViable but nonculturabel (VBNC)微生物」)
- 海洋性編性低栄養細菌のアミノ酸による死滅 : 微生物
- P-7 A possible role of particle associated bacteria
- C-10 海水中で優勢な脱窒細菌Marinobacter spp.の脱窒遺伝子群(nirSおよびnosZ)とその分布 : 海水中の脱窒細菌の生態に関する一考察(水圏生態系,口頭発表)
- 環境中のアナモックス細菌と窒素循環 : 嫌気的アンモニア酸化にあずかる多様な細菌群集の存在と棲み分け
- A-25 海水棲のMarinobacter属脱窒細菌の脱窒関連遺伝子(nirS, norBおよびnosZ)の発現特性とその生態学的意義(水圏生態系,(2)口頭発表会,研究発表会)
- A-07 海水中で優占している脱窒細菌Marinobacter spp.の脱窒過程(NO_2→NO→N_2O→N_2)に関わる遺伝子群(nirS, norBおよびnosZ)(水圏生態系,口頭発表)
- リボゾームRNA遺伝子情報が海洋微生物学にもたらしたもの--1990年代を振り返って (総特集 海洋微生物) -- (4章 海洋微生物の群集および細胞レベルの解析)
- C-9 琵琶湖底泥に生息する巨大糸状硫黄細菌Thioploca sp.を取り巻く微生物群集組成(水圏生態系,C会場,ポスター発表)
- 知られざる真の海洋細菌群集 - 培養が難かしい海洋細菌をどうやって研究するか -
- 赤潮の動態に関わる従属栄養細菌の分子生態学的研究
- C-3 海洋表層に多数存在する脱窒細菌の生態学的意義(水圏生態系,C会場,ポスター発表)
- A-30 沿岸海水中における脱窒細菌の分布およびN_2Oレダクターゼ遺伝子の多様性(水圏生態系,A会場,口頭発表)
- 西日本沿岸域に広く分布する赤潮藻殺藻性の海洋細菌 Alteromonas spp.(平成 12 年度日本水産学会近畿支部前期例会)
- C-227 沿岸および外洋海水中のN_2Oレダクターゼ遺伝子の検出と多様性(遺伝子解析など-3、群集構造解析-4,ポスター発表)
- C-106 沿岸海水から脱窒細菌優占菌として分離されたMarinobacter属細菌とその脱窒遺伝子(水圏生態系-3,ポスター発表)
- A-04 沿岸海水から分離した新種のMarinobacter属細菌の脱窒活性および脱窒遺伝子の発現(遺伝子解析など-1,口頭発表)
- シャットネラ殺藻細菌の扶育場としてのバイオフィルム
- 環境中の窒素の循環と, あらたな経路としてのアナモックス