マウス肝ミクロソーム中の鉄依存性P型ATPアーゼのATP加水分解活性
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概要
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マウス肝ミクロソームをオクチルチオグルコシド処理して得られたOTG-ミクロソームの示す鉄イオン依存性ATPアーゼ活性について調べた.至適条件下[300 mMKCl, 3 mM MgCl_2, 10 mM GSH, 100μM FeCl_3, 3 mM ATP, 50 mM酢酸緩衝液(pH5.0)]での活性は, 約6μmol Pi/mg蛋白質/hrであった.鉄イオンに対するKm値は20μM.活性にはGSHやジチオスレイトールのような還元性試薬の共存が必須であり, またFe^<2+>を反応系からバソフェナントロリンスルホン酸でキレートして除くと, ATPアーゼ活性は完全に消失した.またATPアーゼ活性はバナジン酸で阻害された.これらの結果は, OTG-ミクロソーム中には, Fe^<2+>依存性のP型ATPアーゼが存在することを示唆している.
- 産業医科大学学会の論文
- 2000-12-01
著者
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