緩和医療におけるセデーションに関する倫理的ガイドライン
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概要
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緩和医療の概念が認知され、終末期がん患者の身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな苦悩(suffering)への対応がなされつつあるが、ときに緩和しきれない苦痛のためにセデーションが必要な場合がある。セデーションは確実に苦痛を感じなくさせることができるとはいえ、意識レベルを落とすことにより人格的活動から遠ざけてしまうため倫理的配慮を要する。そこで、1997年に東札幌病院臨床倫理委員会において文献検討と臨床実践の体験から討議し、セデーションに関する倫理的ガイドラインの作成を試みた。セデーションを「意識レベルを落とすことによって苦痛を感じなくさせる治療」と定義し、一時的セデーションの考え方、最終的セデーションの適用要件3項目と実施にあたっての留意点8項目を設定した。
- 日本生命倫理学会の論文
- 1999-09-13
著者
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秋山 守文
医療法人 東札幌病院臨床倫理委員会
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清水 哲郎
東北大学大学院文学研究科
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清水 哲郎
東北大学・文・哲学
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濱口 恵子
医療法人 東札幌病院臨床倫理委員会
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石川 邦嗣
医療法人 東札幌病院臨床倫理委員会
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田村 里子
医療法人 東札幌病院臨床倫理委員会
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菅野 裕教
医療法人 東札幌病院臨床倫理委員会
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濱口 恵子
医療法人 東札幌病院
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