角膜創傷治癒過程におけるコラーゲン代謝
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
家兎角膜に線状穿孔創を作成し49日目までの治癒過程におけるI型コラーゲンとコラゲナーゼのmRNAの変動を[<32>^P] dCTPによりラベルしたcDNAでスロットプロットハイプリダイゼーションを行うことにより測定した。各々の値は28SリボゾームRNA量によって相対値とした。I型コラーゲンmRNAは2日目まで低下し,その後, 5日目と28日目にピークをもっ二峰性を示した。治癒極早期にはコラーゲン再生は行われず,後に行われると考えられた。また変動量がCionniらが蛋白質で測定した量より小さく,I型コラーゲン以外のコラーゲンが再生されている可能性が示唆された。コラゲナーゼmRNAも2日目と21日目にピークをもつに峰性を示したが,偏差が大きく,コラーゲンのdegradationは多核白血球,角膜実質細胞の酵素消化や食食作用が複雑に関係しているためと推測した。
- 神戸大学の論文
著者
関連論文
- ミトコンドリア遺伝子の11778番塩基対変異をもつ日本人のレーベル病の臨床像
- ミトコンドリア遺伝子の11778番塩基対変異をもつ日本人の検討
- レーベル氏病の遺伝子異常についての研究 (助成研究報告)
- 角膜創傷治癒過程におけるコラーゲン代謝