Prince Olav CoastおよびPrince Harald Coast付近の海底地形と底質について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
南極大陸とアフリカ大陸との間には,中央大西洋海嶺の廷長とみられる西南西方向の海嶺があり,大洋底は南北2区に分けられる.北部は水深5,000〜5,200mでやや凹凸に富むが,南部は5,200〜5,300mで平坦である.南極周縁の大陸棚は,300〜400mの外縁深度を有し,幅は60〜70km以上に達する.陸棚斜面は4,000m以深で緩傾斜になる.第5次航海で得られた11地点の資料についてみると,大陸棚上の底質はかなり砂質で礫も伴うが,Prince Olav CoastやAmundsen Bay付近沖の陸棚斜面上部の底質は泥質である.しかし,これらの泥質堆積物は半遠洋性粘土の特徴を呈し,SiO_2に富み,CaCO_3・Fe_2O_3・Al_2O_3・P_2O_5などに乏しい.このことは,陸源性砕屑物の供給がかなり多いことを示すものであろう.
- 国立極地研究所の論文
著者
関連論文
- 遠州灘沖の海底地質
- 日本海山陰沖海域の海底地質
- 房総半島の地層中にみつかつた化石海底谷
- 南海・駿河・相模トラフのマルチチャンネル反射法音波探査
- 下北半島沖の深海扇状地について
- 海洋開発産業時代への動き-3-海洋調査体制の整備
- 東海沖Outer Ridgeの地質構造
- 海底地形の命名について
- 現代の海底地形観
- 深海平坦面について : 海洋地質
- 下北半島沖の深海扇状地〔英文〕
- 日本海白山瀬付近の構造発達史
- 富山湾北方海域の地質構造と海底谷
- 富山湾北方海域の地質構造と海底谷 : 海洋地質
- 北海道北東岸沖の海底調査 : 海洋地質
- 能登半島西方大陸棚の海底地形と地質構造
- 最上舟状海盆の地質構造と発達史
- 海底地形測量について
- 現世の地向斜性堆積物
- Prince Olav CoastおよびPrince Harald Coast付近の海底地形と底質について
- 東北日本海沿岸の海底調査
- 1968年日向灘地震と1968年十勝沖地震の震央付近における海底構造調査
- 海底地形からみた日本海の海水準変化 (最終氷期以降の海水準変動とそれをめぐる諸問題)
- 駿河湾湾口のコア資料について
- 釧路沖海底谷付近の深海地形