教育基本法の国際性 : 義務教育の今日的意味を巡って : 統治システムと教育システム(<特集>教育基本法の現在)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
国民国家が義務教育制度を整備して始めてから、比較的長い歴史が一方にあり、他方新たに国民国家として自立した国々では、まだ義務教育の整備に力を用いなければならない。この状況の中で、教育基本法の一般的意義と義務教育に関する規定の意義を振り返り、人類史の中で確かめるとき、その先駆性を確認することができる。とりわけ憲法の平和主義原則は、人類のために政治、経済、教育を世界的に再編成しようとするとき、指導理念としてそのもつ今日的意義は大きい。しかし、同時に憲法と教育基本法の理念を実現するうえでは問題もあり、その点について新たに教育システムと政治システムの整合的な開発と発展を図らなければならない。一つの例は「国民」の定義とそれにより生じる少数者排除の実体である。解決方途を探求するに当たり、"国家"に代わる市民権の保証者を"新たな地上空間の分割"に探ろうとする提案と実践に学ぶべきであると思う。
- 日本教育学会の論文
- 1998-09-30
著者
関連論文
- 私立大学による教員養成の総合的研究 : 関東地区を中心に (その1)
- 大学設置基準の大綱化の下における教育者養成に関する総合的調査研究(その3) : 教員採用に関する教育委員会調査の中間報告
- シンポジウム「教員養成・免許制度はいかにすべきか」
- 教育実習訪問指導の研究 (II)
- 教育実習訪問指導の研究
- 私立大学における"教科教育法"の実態と問題 : 混沌の中にゆれる多様な視座
- 教育実習の改善計画(改善実態)に関する調査研究
- 教師教育教材の共同研究開発
- 国家学的教育学からの教育研究と教育の解放 : 教育改革と教育研究 : 比較教育の視座から(日本教育学会第60回大会報告)
- 国際学的教育学から教育研究の解放を : 比較教育からの反省
- 教育基本法の国際性 : 義務教育の今日的意味を巡って : 統治システムと教育システム(教育基本法の現在)
- 第9回世界比較教育学会報告
- 市民的教養としての教育学教育 : 全私教協12年の歩みに即して
- 国民教育の発展的な再創造という視点から : 私立大学の協議会活動を中心に
- 導入教育プログラムの開発
- 教師の力量形成に関する一研究 : 四大学の卒業生の現職教員による大学の教職課程および教員養成の評価
- (17) 工学教育の改革に関するメモ(1) : 品質管理という視点から(第6セッション 教育課程・自己評価)
- 教育実習導入教育の実験的研究(その2) : 流山市立八木中学校と港区立城南中学校の場合