塩酸ドネペジルの臨床における使用の実態 : 薬剤師に対するアンケート調査
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概要
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In Japan, the daily dose of donepezil hydrochloride (DPZ) is fixed at 3 mg for 1 or 2 weeks and is to be increased to 5 mg thereafter. Although the initial dose of 3 mg/day has proved useful for avoiding gastrointestinal and other adverse effects, it has not proved efficacious. However, as reported to the "Internet-Based System for Sharing Pharmaceutical Case Reports" (Ohtani H., et al., YAKUGAKU ZASSHI 122 : 185-192, 2002), DPZ has also been used under irregular dosage regimens. The aim of this study was to investigate the actual usage of DPZ in clinical practice by means of an e-mail questionnaire sent to pharmacists working in medical facilities. Replies were received from a total of 194 pharmacists (17.5%). Seventyfour (38.1%) respondents said that they had seen prescriptions for DPZ with irregular dosage regimens, most of which involved administering DPZ at a dose of 3 mg/day for more than a week or reducing the dose of DPZ from 5 mg/day to 3 mg/day. The primary purpose of these irregular dosage regimens was to avoid adverse reactions. Although clinical trials have failed to prove efficacy for DPZ at a dose of 3 mg/day, the results of our questionnaire imply that DPZ may actually be effective in some patients at this dose. Since irregular dosage regimens are not to be recommended, further clinical studies are needed to analyze the therapeutic effects of DPZ from the pharmacokinetic and pharmacodynamic viewpoints in order to clarify the factors of inter-patient variations in efficacy.
- 日本医療薬学会の論文
- 2004-06-10
著者
-
澤田 康文
九州大学大学院薬学研究科
-
大谷 壽一
九州大学大学院薬学研究院
-
児玉 裕克
九州大学大学院薬学研究院医療薬科学専攻臨床薬学講座
-
澤田 康文
東京大学 大学院学際情報学府
-
大谷 壽一
九州大学 薬研究 臨薬
-
大谷 寿一
九州大学院薬学研究院臨床薬学講座
-
澤田 康文
九州大学大学院薬学府製剤設計学
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