人材経営の戦略的視点 : 雇用ミックス(コア人材)マネジメシト
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The new trend that affects all that we do in Human Resource Management(HRM) is an important impetus for a reform of reassignment and manpower planning. One new trend, without any regard for social appearance, is : more use should be made of flexible manpower outside the company, for example outsourcing many activities to vendors, consultants, temporary staffing, or to other third parties. Even if Japanese companies remain in life-time employment, they cannot avoid the worldwide. changing nature of HRM. To companies and employees alike in Japan, radical reforms must be accomplished in the next agenda for competitiveness. This paper implies an active search of and entrance into the new Portfolio-Planning in "Employment-Mixing," or so called "Business-Core Employee's Management that consists of Professionals." As for the world-wide excellent company, many of the best and competent core-employees are playing more important roles and being given higher and more responsible positions than they have been in recent years. 人材経営の戦略的視点は、ビジネス・コア人材をプロフェショナルに求め、雇用ミックスマネジメントとして業務の多くを外部の企業・コンサルタント・人材派遣、その他の第三機関にアウトソーシングする「コア人材マネジメント」を21世紀に向けた競争力を築くための経営戦略の中核に据えることにある。 米国においては、IBMのワークフォース・ソリーションは人材経営に含まれる数多くの業務をアウトソーシングした典型的な事例であるし、人材派遣企業のレノルは企業からアウトソースされる大部分の業務を請負うことで急成長した企業である。これらの事例は長期雇用慣行という日本的終身雇用制度のもとでは日本企業は競争力を強化できないという時代潮流の一片を示している。 「労働白書」が雇用安定のための長期雇用慣行の有用性を強調したのが1998年度であったが、今年度(1999年度)は大きく趣旨を変え、“日本的雇用慣行は経済全体の安定をもたらすが、産業構造の転換を阻害する恐れがある”とした。今後の雇用政策として、白書は“転職を容易にする環境整備と社外に通用する職業能力の開発”を謳っている。 本稿は、労働白書の論旨を大きく変更するに至った日本企業の人事システムの変革を迫る環境変化を明らかにすることで、現在、日本企業は競争力強化のために「人のリストラ」に手をつけざるを得ない情況のもとで新しい人材育成のあり方を模索していることを指摘、日本経営者連盟が提言・建議した「新・日本的経営システム等研究プロジェクト」報告の中に“21世紀の雇用ミックス・マネジメントのあり方”を見出す、と共にその中核となるビジネス・コア人材の能力開発は「日常業務の管理能力」と「環境変容(異質)に適応するリーダーシップ」にあることを強調したものでる。
- 文教大学の論文
著者
関連論文
- 観光資源振興による地域活性化
- 道の駅「大和(そよかぜ館)」の利用者に関する実態調査
- 持続可能な社会についての一考察
- "人材獲得優位の企業と市場価値のある人材"の研究
- 「食」と「農」による地域活性化の経営戦略の研究
- "その企業らしさ"の経営とは: 企業DNA(遺伝子)
- リーダーシップ能力育成の新たな視点軸 : リーダーシップ学習モデル : 学習プロセスループ
- モラトリアムを続ける若者の意識とキャリア支援策(その3)
- オフィスにおける人間・組織を動かすパワー・ゲーム : 体験・見聞事例からの考察
- キャリア発達の概念と大学のキャリア形成支援の一考察
- 何故、企業内大学を必要とするのか : 日本における長期刷込み方式の選抜型研修の導入・定着の歩み
- 個人が活きる企業人事の当来
- 企業倫理で問われる経営責任 : コンプライアンスを越えて
- 今、何故、成果主義か
- エクセレント・カンパニーの"革新志向メンタル状況''の一考察
- 日本企業グローバル化の発展段階としての知識経営
- 建設プロジェクト・メイキングを目指した総合力の発揮と付加価値創造のためのしくみ
- 人材経営の戦略的視点 : 雇用ミックス(コア人材)マネジメシト