咬筋けいれんの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
持続性咬筋けいれんを示した1例を報告し, いくつかの病因的な因子についても考察した。本例は, 疾病分類的にはチック, 痙性斜頸, 眼瞼けいれんなどと同列の不髄意性限局性けいれん(筋骨格系心身症)に属するものと思われた。患者は, 47歳の男性で, 数年間, 限局性持続性の咬筋けいれんが続いていた。家族歴, 既往歴に著患はないが, 咬筋けいれんが始まる1年前より頭重, 焦燥感, 易疲労感, インポテンツなど神経衰弱疾状を来した。しかし, それらは, 咬筋けいれんが始まると同時にあまり訴えられなくなり, 咬筋けいれんだけがほとんど単一症候的に続いていた。本例の病因的な因子としては, 加齢に伴う潜在性退行性変化, および, 強迫的性格, 夫婦関係などの心理的因子の2面が想定され, それらが相まって病態を形成したものと考えられた。
- 日本心身医学会の論文
- 1978-10-01
著者
関連論文
- 頸性斜頸に対する行動療法 : 系統的脱感作法を用いて
- B-50) 筋骨格系心身症の臨床的研究(骨筋肉系疾患)
- B-4) 神経症, 心身症および正常健康者におけるポリグラフ的検討-安静時および各種負荷時について(精神生理(その1))(第16回日本精神身体医学会総会)
- 19.自動催眠機による痙性斜頚の2治療例(第1回日本心身医学会中国四国地方会演題抄録)
- 入院痴呆患者の著しい血圧動揺 : 第7回日本心身医学会中国四国地方会演題抄録
- 神経症とポリグラフ : 不安・動悸発作を主訴とする神経症の系統的脱感作療法
- 神経症とポリグラフ : 動悸発作を主訴とする神経症の不安とポリグラフ反応
- 咬筋けいれんの1例
- 神経症, 心身症における身体的特性 : 安静時および各種負荷時におけるポリグラフ的検討
- 不安発作を主徴とした症例の治療経過についての検討
- アルコール症の薬物治療 : 最近の動向