チャハマキ性フェロモンの室内生物検定法
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概要
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チャハマキ性フェロモンの生物検定を,連続照明下25°Cから20°Cに温度を下げる処理のみによる簡易な方法(全明下温度処理法)で,鋭敏,再現性のある方法を確立した。また,従来行なわれている夜行性鱗翅目昆虫の生物検定法(日周期法,全明法,全明-暗処理法)と比較検討した。1. 雄成虫の反応性を高めるためには,いずれの方法でも羽化後5日以上の経過が必要であった。2. 14時間明-10時間暗の日周期法では,暗期6時間に生物検定が可能であるが,暗黒下で操作する必要があった。3. 全明法での生物検定は,感度が不充分であった。4. 全明-暗処理法では,暗期4時間に高い反応活性があったが,暗黒下で操作する必要があり,また,暗処理時間内に雄の反応活性が変動した。5. 全明下温度処理法は,明るいところで操作ができる上に,雄の反応活性が高く,また,長時間安定した反応活性が得られた。
- 1979-02-25
著者
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