テンの冬期の食性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
越後山系の飯豊山の北側と, 朝日岳の東側, すなわち山形県側の山麓地帯で, 1968年12月から, 1971年2月までの3猟期(12月1日から翌年2月15日まで)内に捕獲したテン51個体の, 胃の内容物を調査した。その結果, 胃の内容物は, 鳥類が3種類, 哺乳類が3種類, および植物の漿果が2種類であった。胃の内容物で, 多くみられたのは, ヤマドリとトウホクノウサギであり, それぞれ, 全体の25%と35%の個体にみられ, その重量は, それぞれ, 47%と30%であった。植物では, カキの実が, より多く, 全体の11%の個体にみられ, その重量は, 全体の8%であった。なお, テンの生息密度は, 農林省の狩猟統計書の捕獲数から, 漸時減少の傾向がみられる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1972-06-25
著者
関連論文
- 5.忌避剤によるノウサギの被害防除試験(第20回野兎研究記録)
- 10.無雪期のノウサギ生息密度調査法(第10回野兎研究会記録)
- 3.ノウサギの生息密度と被害発生について(第6回野兎研究会記録)
- ウソによるサクラ花芽の食害防止について
- インドネシアにおけるノネズミRattus argentiventerの嗜好性とわな餌の検討
- 山形県の森林内の野ネズミについて : 第4報 林床植生と野ネズミの種類
- 山形県の森林内の野ネズミについて : 第3報 農耕地と異樹種林地間の移動
- テンの冬期の食性
- イタチの冬期の食性とその保護
- トウホクノウサギの生態に関する研究 : 第4報 長日照処理が繁殖に及ぼす影響
- 山形県の森林内の野ネズミについて : 第2報 林型と野ネズミ類の分布
- 山形県の森林内の野ネズミについて : 第1報 各山地における野ネズミの分布
- トウホクノウサギの生態に関する研究 : 第3報 毛色変化に及ぼす要因
- トウホクノウサギの生態に関する研究 : 第2報 母兔の妊娠期間と仔兔の成長について
- トウホクノウサギの生態に関する研究 : 1.繁殖について
- マツノマダラカミキリの羽化脱出時期と発生予察
- マツ材線虫病の生物的防除
- 松の年越し枯れ等新症状を踏まえた被害拡大防止技術の開発
- タラノキの薬剤処理による生長変化と病害虫防除について
- 造林地とその周辺の野ねずみ駆除試験
- 野ウサギの生息数予測に関する研究
- 液化(体)窒素によるノネズミの駆除方法
- 殺鼠剤の使用方法に関する研究
- 第14回野兎研究会記録
- 野ウサギの被害防除技術に関する研究
- クマリン系殺鼠剤の使用方法に関する研究
- 11.野兎によるスギ被害木の伸長(第5回野兎研究会記録)
- 第5回野兎研究会記録
- 5.野ウサギの忌避剤について(第3回野兎研究会記録)
- 北海道および東北地方(山形県)に生息する野ネズミと林型との関係