気管支喘息として治療されてきた過程で腫大扁桃を伴う頸部喘鳴を呈した1症例
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概要
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症例は24歳男性, 生後6カ月から気管支喘息として治療され, 中学で一時寛解したが, 高校2年から再び発作が頻発し, コントロール目的にて当科入院となった.入院中の発作は頸部喘鳴を主とし, 呼吸音は清明で血液ガスは過換気状態を示し, スパイログラムは閉塞性パターンを示さなかった.喉頭鏡では腫大した両側扁桃が呼気時に気道を狭小し, 喘鳴音を発することが示され, 腫大扁桃を伴う心因性頸部喘鳴と診断した.症例は感情表現に乏しい傾向が認められ, その表出を促す面接療法と, 自律訓練法を併用した心身医学的治療により, 発作頻度は著明に減少した.
- 日本心身医学会の論文
- 2000-10-01
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