気管支喘息の心身医学的治療の展望(パネルディスカッションII/アレルギー疾患と心身医学)
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概要
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近年, 気管支喘息は慢性炎症性疾患という概念が確立され, これに基づくガイドラインが普及した.このガイドラインに沿って治療すると, 多くの患者が外来で喘息をコントロールできるようになった.実際に当科の入院喘息患者数は80年代から90年代にかけて急激に減少している.このような喘息治療の進展の中で, 心療内科に何ができるのかが問われている.今回, 当科に紹介された難治性喘息1症例の治療を通して, 喘息治療における心療内科の可能性を提示した.本症例を通して, トラウマが喘息増悪に関与する可能性について検討した.実際, 当科における1996〜2000年までに入院した重症喘息11例を調べると, 深刻なトラウマを経験している者が4例もいた.今後は, 重症喘息症例の治療に関してはこのようなトラウマといった観点も含めた心身医学的治療が必要になるかもしれない.
- 日本心身医学会の論文
- 2002-03-01
著者
-
須藤 信行
九州大学大学院医学研究院心身医学
-
須藤 信行
九州大学病院心療内科
-
吉原 一文
九州大病院心療内科
-
田中 不二雄
恵愛会福間病院心療内科
-
古川 智一
九州大学大学院医学研究院心身医学:国立病院機構福岡病院
-
十川 博
九州大学医学部心療内科
-
十川 博
九州大学医学部附属病院 心療内科
-
十川 博
九州大学 医学部 心療内科
-
十川 博
九州中央病院
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