母蛾混和機の試作
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概要
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1産卵台紙の母蛾をかきまぜて病蛾の分布を簡単に整一にすることができる母蛾混和機を試作してその機構を発表する。この混和機は母蛾混和部と蛾鱗吸引部からなる。前者は3段変速の段車により回転速度を3段に替えることができる。ドラム中には45度の角度にかきまぜ羽根がはめ込まれ,これによってドラム1回転ごとに母蛾は2回混合される。ドラムの後部にはファンが内蔵され,その吸引力によって蛾鱗が吸引され,蛾を鏡検しやすくすると同時に重症蛾の蛾鱗の胞子による健蛾の汚染を防ぎ,かつ鱗毛の室内飛散を防いで作業者の衛生を保たせている。後者は母蛾混和部から出た蛾鱗をゴム製輸送管を経て収容する部分である。吸引槽には水が入れられ,大なる鱗片は水中に沈澱し,細かい鱗毛は上部にふたを備えた側面さらし布張り円筒状容器に収容される。この布はまた空気を吐き出す役をしている。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1961-03-30
著者
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