微粒子病蛾早期発蛾の特性利用による微粒子病検査法改良に対する実験計画 : 1.1掃立口(1仕切)の数量と蟻蚕罹病率との関係(微粒子病伝染様式)
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概要
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微粒子胞子の経口伝染様式は理論的には超幾何分布の方式に従うものと考えられる故,病蚕の含有率が同一の掃立口でも1蚕座の頭数が多い程その伝染力は増大するとの結論に達する。そして1蚕座の頭数5,000頭と20,000頭とを掃立てて飼育した結果,やはり理論的考察の正しいことが確かめられた。それ故実用的見地から微粒子病の伝染力を研究する場合にはこの点を考慮しなければならない。更に1蚕座の頭数とその病蟻含有率がともに同一の掃立口でも,病蟻の罹病程度が軽微なものはその蛾の罹病率が増大する。これは4∼5令期に糞に胞子を排泄する病蚕が増大するためである。これはまた同時に1掃立口の蟻蚕頭数増加による蛾の罹病率の増加率が期待値より少ない原因を証明している。すなわち罹病程度軽微な病蟻が多い程1蚕座の頭数同一の4∼5令期の病蚕が増加するからである。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1965-12-25
著者
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広瀬 安春
農林省蛋糸試験場
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藤原 弘
農林省蚕糸試験場
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大島 格
農林省蚕糸試験場
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広瀬 安春
農林省蚕糸試験場
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樺沢 ヨウ
農林省蚕糸試験場
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沢田 紀一
農林省蚕糸試験場
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沢田 紀一
農林省蛋糸試験場
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樺沢 ヨウ
農林省蛋糸試験場:(現)東京都 中野区 上高田2の13
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大島 格
農林省蛋糸試験場:(現)東京都 世田谷区 砧町59の5
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