ホソヘリカメムシの温度と日長に対する生理的特性から推定した年間発生回数
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概要
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乾燥ダイズ子実で飼育したホソヘリカメムシの発育温度およびに産卵停止に至る日長時間を求め, 自然温度, 自然日長条件下の飼育から年間発生回数を推定した。1)発育零点は, 卵12.2℃, 幼虫11.4〜14.1℃, 卵から羽化までは13.3℃であった。有効積算温度は卵では107.6日度, 幼虫229.4日度, 卵から羽化までは326.8日度であった。2)25℃短日条件(11L-13D)で飼育した場合は, 産卵がみられず, 卵巣は未成熟であったが, 長日条件(16L-8D)ではすべての個体が産卵し, いずれも成熟卵を有していた。また13.5L-10.5Dでは経卵率が45.5%であったことから, 休眠誘導臨界日長は13.5時間ぐらいと推察された。3)休眠誘導ならびに終了に関与する日長感受ステージは成虫および5齢と推定された。4)発育零点および有効積算温度より推定した発生回数は年3回で, 自然温度, 自然日長条件下で飼育して確認した発生回数と一致した。自然界では餌などの条件によって年2回発生もありうるものと思われた。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1989-11-25
著者
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